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西風新都のこころ皮ふ科クリニックです。皮ふ科一般の治療と皮ふ外科、レーザー治療を行っています。

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男性型脱毛症(AGA)Androgenetic alopecia


お知らせ
令和6年2月からデュタステリドの製剤が変更になります。
これまでは本草製薬のデュタステリドカプセル0.5rZA「SN」でしたが、
東和薬品の錠剤「デュタステリド錠0.5mgZA「トーワ」」に変更します。
カプセルが飲みづらいと言う方がおられましたが、錠剤に変更になりますので服薬しやすくなると思います。
価格はこれまでと同じです。






男性型脱毛症(AGA)について

令和4年2月に男性型脱毛症のページを作り直しました。
これまでは、治療薬:プロペシア(フィナステリド)、ザガーロ(デュタステリド)の別々にページを作っていましたが、ザガーロのジェネリックであるデュタステリドの価格がどんどん下がり、フィナステリドとほとんど差がなくなりましたので、統合したページに変更しました。





「壮年期脱毛」「わかはげ」「薄毛」とも言われます。
円形脱毛症は病的な脱毛ですが、男性型脱毛症は病気ではありません
しかし、頭髪量と髪型は、その人の第一印象を決める大きな因子ですので、AGAは男性にとって重要かつデリケートな問題といえます。そして頭髪に悩む男性は約800万人にのぼるとされています。

また、男性だけの症状ではありません。閉経以降の女性にも同様に薄毛が生じることがあります。これも、広い意味では(女性の)男性型脱毛症です。(紛らわしいですが)



男性型脱毛症(AGA)の型

治療する上での意義はほとんどありませんが、男性型脱毛症には進行様式より型の分類があります。
色々な分類法が報告されていますが、多すぎても煩雑なので当院では4つに分類するようにしています。




男性型脱毛症(AGA)の原因

男性型脱毛症に関してはまだ不明な事も多く現在も研究が進められています。
しかし、近年かなりの病態がわかるようになりました。

大きく関係しているのが、男性ホルモンであるテストステロンです。
そして、脱毛にさらに強く関与しているのは、このテストステロンから変換される
DHT(ディヒドロテストステロン)というホルモンです。
男性の場合は睾丸でつくられた男性ホルモン(テストステロン)が、皮脂腺内の5α-還元酵素によってDHTに変換されされることがわかっています。
この5α-還元酵素には、1型と2型があります。おもに脱毛に関与するのは2型と考えられています。





毛には
毛周期があります。これはレーザー脱毛のページでも説明していますが、成長期→退行期→休止期→成長期というように、このサイクルをくり返しています。そして、頭の毛では、この成長期が2-6年と長いことが特徴です。
男性型脱毛症になると、この成長期が数ヶ月-1年と短縮します。そのため、太くてしっかりした毛が育たず、細くて柔らかい毛になり、成熟しないまま抜けてしまいます。こうして、徐々に脱毛範囲が拡がることになります。

これらを引き起こしているのが、
DHTというホルモンです。
したがって、このDHTを減少させることができれば、成長期が長くなり、抜け毛が減りしっかりとした毛が増えることが可能です。


この内容をシェーマにしてみました。
DHTが作用することで成長期が短縮していることが視覚的にわかりますでしょうか。



つまり、
男性型脱毛症の治療とは、言い換えるとこのDHTを減少させることが目的です。



DHTを減少するには(プロペシアの登場)

このDHTの産生を抑える脱毛治療薬が2005年12月に認可されました。
これがプロペシアです。その後、フィナステリドというジェネリックも加わりました。

では、プロペシアはどういう機序で、DHTの産生を抑制しているのでしょうか。
下の図を見て下さい。



前述のように、男性の場合は睾丸でつくられた男性ホルモン(テストステロン)が、皮脂腺内の5α-還元酵素によってDHTに変換されます。
この5α-還元酵素には、1型と2型があります。おもに脱毛に関与するのは2型と考えられています。

プロペシアは、この2型の5α-還元酵素を阻害することで、DHTの産生を抑制し、脱毛を防ぐ治療薬です。
実際に効果は高く、5年間内服した有効性(改善+現状維持)は99.6%とのデータがあります。

そして、平成27年4月からプロペシアのジェネリック「フィナステリド」が発売され、以前に比べて安価で提供できるようになりました。


写真はクラシエのフィナステリドです。



新たなAGA治療薬「ザガーロ」が追加されました。

長くプロペシアの独壇場だったAGA治療薬ですが、新たな展開が起こりました。
平成27年11月に「ザガーロ」が発売されました。

ザガーロの作用機序はプロペシアとほぼ同じで、5α-還元酵素の阻害にあります。
しかし、違う点は1型と2型の両方を阻害することです。



両方の5α-還元酵素を阻害することで、より強力な治療効果を発揮するといわれています。

しかし、前述のようにおもに脱毛に関与するのは2型の5α-還元酵素といわれています。ですので、2型のみブロッするプロペシアで十分という考え方もあります。ここは実際に内服して判断すべきところかと思います。


そして、令和2年10月20日からザガーロのジェネリック薬である「デュタステリドカプセルZA(トーワ)」が発売されました。

写真は本草製薬のデュタステリドです。



男性型脱毛症(AGA)の治療効果

さて、気になる治療効果ですが、一言で言うと「かなりよく効く薬」です。

プロペシアは発売されて17年になりますので(令和4年現在)、信頼できるデータが揃っています。
そのデータのグラフを下に示します。(内服なしについては1年間の経過です。)



このグラフからわかる点を要約すると、
  • 5年間内服すると、87.1%の方が増毛すること。現状維持が12.5%ですので、加えると99.6%の方が少なくとも現状維持以上の効果を得ることができることになります。
  • 全く治療をしなければ、1年間で22%の方で脱毛が進行すること。


つまり、プロペシアを内服すれば、ほぼほぼ現状維持までは大丈夫ということになります。(もちろん個体差はあると思いますが)


さらに、ザガーロの効果ですが、
これについてはプロペシアとの比較のデータしか手に入りませんでした。

    
ざっと、ザガーロの方がプロペシアの1.7倍効果があるという結果です。




男性型脱毛症(AGA)の副作用   

特に大きな副作用は報告されていません。
0.1%以下に肝機能障害が報告されていますので、もともと肝臓に持病のある方は内服を控えられた方がよいと思います。

なお、頻度不明の副作用として、以下のものが報告されています。
 過敏症  発疹、じんま疹、アレルギー反応、そう痒症、限局性浮腫、血管浮腫
 生殖器  性機能不全、勃起不全、射精障害、女性化乳房、乳房痛、乳頭痛、乳房不快感、精巣痛、精巣腫脹
 精神神経系  頭痛、抑うつ気分、味覚障害
 消化器  腹部不快感、腹痛、下痢
頻度不明の副作用というのは、0.1%以下よりも少ないということですので、極めてまれな副作用です。

また、女性には投与できません。禁忌になっています。
小児への投与もできません。


副作用ではありませんが、フィナステリド、デュタステリドとも内服中には献血が禁止されています。
また、内服中止後も一定期間は献血できません
   フィナステリド デュタステリド 
 献血禁止期間  服用中止後1ヶ月まで 服用中止後6ヶ月まで 
デュタステリドの方が禁止期間が長いです。理由はわかりません。
献血を予定の方には注意が必要です。



プロペシアの経過の写真     

実際に効果があっても、写真に撮らせて頂くことは少ないのですが、この度3年間内服された方の写真を撮らせて頂きました。ホームページへの掲載を同意頂きました。

プロペシアのジェネリックを内服して加療中です。
3年のビフォーアフターです。
         2016年5月                  2019年7月


さて、このように非常に効果の高い薬剤ですが、治療に当たり患者さんによく質問されることがあります。
@ いつまで内服を続けるのですか?
A プロペシアとザガーロのどちらがよいのでしょうか?


次にその答え(になるかどうかはわかりませんが、、、、)を記載します。



内服をやめれば脱毛は進行します。    

いつまで内服を続けるのかという問いに答えはありませんが、1つ言えることは内服をやめると約1年で効果は切れます。脱毛が再び進行することになります。


    
1年内服後中止したときの頭頂部の毛髪数のグラフです。
1年経過すると内服開始時の本数を下回ることがわかります。

つまり、一度内服をはじめると、なかなか中止することができないとも言えます。
止め時はおのおのの判断ですが、「髪のことはもういいや」と思われた時ということになりますね。



プロペシア VS ザガーロ     

さて、次の疑問ですが、
「プロペシアとザガーロのどちらがよいのでしょうか?」 ですね。

結論から言えば、ザガーロの方が効果があるのだから、ザガーロの方がよいに決まっています。

だたし、ザガーロの方がかなり高い!
これが、これまで悩みの種でした。

しかし、令和4年になり、少し事情が変わってきました。
それは、
ザガーロのジェネリック(デュタステリド)の価格がどんどん低下してきています。当院では、令和4年2/7より、本草製薬のデュタステリドを採用しました。

プロペシアとザガーロの当院での価格を時系列で比較した表を示します。

 プロペシア  8,400円   
 フィナステリド 6,800円
ファイザー
6,500円
クラシエ
5,900円
トーワ
5,400円
トーワ
 ザガーロ 9,600円    
 デュタステリド 7,000円
トーワ
5,800円
本草
5,500円
本草 
 5,500円
トーワ

現在、フィナステリド(トーワ)とデュタステリド(本草)では価格差が100円になりました。
ちなみに、プロペシア(フィナステリド)は28日分、ザガーロ(デュタステリド)は30日分です。
ですので、実質の価格差はほとんどないと思って頂いてよいかと思います。
ここまで、価格差がなくなれば、デュタステリドにされてもよいのではないかと思います。

もちろん、これまでフィナステリドで経過が良好であれば、敢えて変更する必要はありません。
(ただし、フィナステリドの入手が困難になりつつあります、、、、)


AGAの治療の料金(令和4年2月現在)

この治療は自費治療になります。
再診料はこの金額に含まれます。初診時のみ、初診料2000円が別途必要です。


プロペシア 1mg 28錠(1ヶ月分) 8,400 円
フィナステリド 1mg(トーワ) 28錠 5,400 円


ザガーロ 30カプセル(1ヶ月分)[常備はしていません] 9,600 円
デュタステリド(トーワ) 30錠 (1ヶ月分)   5,500 円

# 初診時には 初診料が別途2,000円が必要です。再診料は必要ありません。

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